エリオット波動とは?初心者でもわかる5波と3波の数え方を解説

エリオット波動とは?初心者でもわかる5波と3波の数え方を解説 チャート・分析

「チャートに1、2、3って番号を振っている人を見るけど、あれは何?」
「エリオット波動って、難しそうだけど覚えた方がいいの?」

FXでは、価格が真っすぐに上がり続けたり、真っすぐに下がり続けたりすることはほとんどありません。上げては下げ、下げては上げを繰り返しながら、全体としてどちらかの方向へ進んでいきます。この「進む部分」と「戻る部分」の並び方には、ある程度共通したリズムがあるのではないか。そう考えて生まれたのがエリオット波動です。

エリオット波動は、チャートの形を「波」という単位で数え、今が上昇の途中なのか、それとも調整の局面なのかを整理するための考え方です。相場の未来を当てる魔法ではありませんが、目の前の値動きを「ばらばらの上下」としてではなく、ひとまとまりの流れとして見る目を養ってくれます。

どんぐり
エリオット波動って、結局なにを見てるんですか?
12:10
まつぼっくり
チャートの「進む波」と「戻る波」の数と順番だよ。上昇なら5つの波で進んで、3つの波で戻るというのが基本形なんだ。
12:11
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エリオット波動とは?

エリオット波動は、アメリカのラルフ・ネルソン・エリオットが20世紀30年代に発表した、相場の値動きを波のパターンとしてとらえる理論です。基本となるのは、トレンド方向へ進む推進波(5波)と、その後に逆方向へ戻る修正波(3波)という組み合わせです。

  • 推進波:1波・2波・3波・4波・5波と番号で数える
  • 修正波:A波・B波・C波とアルファベットで数える
  • この5波+3波でひとつのサイクルと考える

もうひとつ大事なのが、この形が入れ子構造(フラクタル)になっているとされる点です。日足で見た1つの波を、1時間足に落とすと、その中でまた小さな5波が見えることがある、という考え方です。だから「どの時間足で数えているのか」を決めずに話すと、話がかみ合わなくなります。

👉 エリオット波動は「5波で進んで3波で戻る」が基本形。まずはこのリズムだけ覚えましょう。

上战5波と下陇3波のイメージ

Elliott Wave

1 2 3 4 5 A B C 推進波(5波) 修正波(3波) 価格 ↑ 時間 →

※ 実際のチャートではなく、イメージです。

推進波(5波)の中身

上昇トレンドを例に、それぞれの波の性格を見ていきましょう。なお、下降トレンドでは上下がそのまま反転した形になります。

  • 1波:下落が一段落しし、最初に上げ始める部分。この段階ではまだ弱々しく見えやすい
  • 2波:1波の上昇を戻す調整。トレンド転換を疑う声が多い局面
  • 3波:多くの場合もっとも値幅が出やすいとされる、主役の波
  • 4波:3波の上昇を一部戻す調整。横ばいになることも多い
  • 5波:最後の上昇。盛り上がりの割に伸びが鐑ることもある

ここで注意したいのは、これらはあくまで後からチャートを見て整理したときの傾向であって、「必ずこうなる」という約束ではないということです。実際の相場では、波の数え方が途中で変わることも普通に起きます。

👉 3波は注目されやすい局面ですが、「3波だから安心」という意味ではありません。

どんぐり
じゃあ、3波を狙えばいいんですね!
12:15
まつぼっくり
気持ちは分かるけど、今が何波なのかは進行中には確定しないんだ。だから番号を信じ切るのではなく、外れたときの備えとセットで考えるのが大事だよ。
12:16

修正波(3波)のABC

5波の上昇が一段落すると、今度はA・B・Cの3つの波で戻す動きが想定されます。A波で下げ、B波で一度戻し、C波で再び下げる、という流れです。ジグザグ型やフラット型など、修正波にはいくつかの型があり、推進波よりも形が崩れやすいのが特徴です。

特に初心者が悩むのがB波です。一時的に上げるため、「また上昇が始まった」と見えてしまいがちです。しかし実際には、その後のC波でさらに下げる展開もあり得ます。

👉 修正波は形が乱れやすい局面。無理に番号を当てようとせず、見送る判断も選択肢です。

覚えておきたい3つの基本ルール

エリオット波動には、推進波を数えるときの基本ルールとしてよく挙げられるものが3つあります。これに反する場合は、数え方そのものを見直す、という使い方をします。

  • 2波は、1波の起点を下回って戻らない
  • 3波は、1波・3波・5波の中でもっとも短い波にはならない
  • 4波は、1波の値幅に重ならない(基本形の場合)

👉 ルールは予想の道具ではなく、自分の見方を検算する道具です。

フィボナッチとの関係

エリオット波動は、フィボナッチリトレースメントとセットで語られることが多い理論です。例えば、2波の戻り幅を見るときに38.2%、50.0%、61.8%といった比率を参考にする、といった使い方です。

ただし、これも「この数字で必ず反転する」というものではありません。多くの参加者が意識しやすい価格帯の目安として使い、実際にそこで値動きが止まったかをローソク足で確かめる、という順番が現実的です。

👉 比率は「目安」であって「予定」ではありません。

どんぐり
でも、数え方が人によって違うこともありません?
12:20
まつぼっくり
あるよ。だからこそ、番号を当てること自体を目的にしないこと。相場の大まかな局面を整理する地図として使うくらいがちょうどいいんだ。
12:21

初心者がやりがちな失敗

  • ❌ 進行中のチャートに番号を振って、「今は3波だ」と断定してしまう
  • ❌ 数え方が合わなくなると、都合のいいように何度も番号を振り直す
  • ❌ どの時間足で数えているのかを決めずに、長期と短期を混ぜて見る
  • ❌ 波の見方を信じすぎて、損切りを置かない・広げてしまう

どれも共通しているのは、「波の番号を当てること」が目的になってしまっている点です。エリオット波動は局面を整理するための見方のひとつであり、それ単体で売買を決めるためのものではありません。

👉 番号が合わないと感じたときは、無理に当てないことも大切な判断です。

まとめ

  • エリオット波動は、推進波(5波)と修正波(3波)を基本形とする考え方
  • 2波・3波・4波の3つのルールは、自分の数え方を検算するために使う
  • 番号は進行中には確定せず、後から変わることもある

エリオット波動は、当てるための道具というより、今の値動きを大きな流れの中で整理するための地図です。まずは過去のチャートで、落ち着いて番号を振る練習から始めてみてください。

👉 当てにいくよりも、「今は分からない」を見分けられることが、この理論の一番の収穫です。

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